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四人の復讐のasayowaiのレビュー・感想・評価

四人の復讐(1938年製作の映画)
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未ソフト化のジョン・フォード作品ということでWOWOW録画視聴。
不可解な軍法会議により不名誉除隊となった父のために四人の息子たちが名誉挽回のために力を合わせて黒幕を暴くっていう古典的なストーリー。ただ四人の登場人物を撮り分けて90分の間に事件解決に導くあたりさすがザナック×フォード作品って感じ。ま、実際は冒頭の紹介シーンがうまかったのでなんとなくキャラクター分けができているように感じるけど、ほぼ次男と三男+ロレッタ・ヤング演じるお転婆お嬢様がメインパーティー。復讐譚なので悲劇調かと思ったら意外とコミカルなシーンが多い。その中核は世間知らずゆえに怖いもの知らずで行動力抜群のロレッタ・ヤング、そしてお調子者で女好きの三男を演じるデヴィッド・ニーヴン。どちらも演技というよりコメディリリーフの使い方がうまいなという感じ。
全体的には量産型ハリウッド映画の佳作といった感じ。ロレッタ・ヤングとリチャード・グリーンの軽妙なかけあいから、ザ古典ハリウッドって感じのもやがかかったようなソフト・フォーカスのヤングのアップでロマンチックな場面に一変するのとかみるとね、ああ古い映画をみてるなって思う。
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