ペコリンゴ

オフィスキラーのペコリンゴのレビュー・感想・評価

オフィスキラー(1997年製作の映画)
3.3
記録。
次はあなたのオフィスかも?

リストラの嵐吹き荒れるオフィスで地味な真面目OLが社員を手にかけていくサイコホラー。

とある出版社。
不況の影響で正社員はパートに格下げ、基本的には自宅勤務を強いられるというリストラが横行していた。勤続16年のベテランOLドリーンも例外ではなくこのリストラの対象に。ある日出社して残業していたドリーンであったが、一緒にいた上司がアクシデントで死んでしまう。事切れた上司を目前にして彼女の中で何かが弾けたのだった…。

キャロル・ケイン扮するドリーンの細〜く鋭角的な眉毛が特大インパクト。90年代後半の細眉ブームは日本だけの話じゃなかったのか…?売れ始めた頃のシャ乱Qかよ(年齢バレそう)。

眉毛はキレっキレだけど、ドリーンはコミュ障気味で分厚いメガネを着用する地味〜なオールドミス。他の社員からは「陰気なネズミ女」なんて陰口叩かれちゃう彼女が内に抱えるドス黒いモノは相当でしょうね。こういう人が爆発すると怖いんですよ、ホント。

殺したら家に持ち帰る、持ち帰った死体は地下室にコレクション。物言わぬ同僚と戯れるドリーンのサイコっぷりはなかなかのモノ。死体で遊んじゃいけません。というか殺しちゃいけません。

監督のシンディ・シャーマンは写真家で、本作が映画初監督作品。いい意味でも悪い意味でもアーティスティックな色が主張しそうなもんですが、割と真っ当なホラー作品でした。

皆さん、職場の人間関係のトラブルにはご注意を…。