福福吉吉

自殺サークルの福福吉吉のレビュー・感想・評価

自殺サークル(2002年製作の映画)
1.5
新宿駅のプラットホームで女子高生たちが集団でホームに入ってきた電車に飛び込み、死亡する。同じ頃、日本各地で集団自殺が起こり始め、警察は事件性の有無を判断しかねていた。そんな中、自殺現場から死んだ人間の皮膚をいくつも繋げた帯状の物が見つかり、黒田刑事(石橋凌)と渋沢刑事(永瀬正敏)は事件だと考え始める。

ストーリーは次々と自殺が発生し、陰鬱な流れが続くため、最後までかなり長く感じました。それでいて、なぜ集団自殺が続くのかという部分に明確な回答は無く、曖昧に答えらしき描写に繋げているため、観ていてモヤモヤしたまま終わってしまいました。

また、ストーリー後半から子供が黒田刑事に電話をかけてきてヒントらしきものを伝え、その後もその子供が幾度となくストーリーに関わってくるのですが、どうにも不愉快でした。「あなたはあなたの関係者ですか」と子供に言われて馬鹿にされているようで仕方が無かった。

自分という存在の希薄性とか他人への無関心などメッセージを拾えそうな気もしますが、わざわざこの作品で拾わなくとも、と思ってしまう不愉快さを感じてしまいました。それよりも先に映画である以上、エンターテイメントとして作品を完成させたものを観たいです。

私には理解できない作品でした。

鑑賞日:2022年9月29日
鑑賞方法:Amason Prime Video
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