グリーン・カードのえいがうるふのネタバレレビュー・内容・結末

人生は目的達成のためにあると考えるアメリカ女と、人生は愉しむためにあると考えるフランス男。どちらも異性ウケという点ではかなり癖があるけれどギリギリ憎めないキャラ設定なのが心憎い。かくいう自分も冒頭はイケメンでもないのに悪気のない鈍感さで女をいらつかせるドバルデューにいいかげん愛想が尽きかけるものの、ラストシーンに至っては「いやいや、こういう男に愛されてこそ、女の幸せが分かるのかも…」と思ってしまう悔しさよ。切なく小粋なエンディングがまた何ともよく、ベタベタな恋愛映画よりよほど自分好みの後味だった。