前作「怪獣大戦争」から軽いタッチになり、今作で決定的に子供向けの路線になった残念な作品ではあるが、それなりに見所もある。
しかし、決定的にゴジラがカッコよくないのが最大のマイナス。
というか、顔つきやスタイルがゴジラと認識できないぐらいくずれている。コミカルさを加えたのでいっそうカッコ悪さが際立ってしまった。
逆に、たんに巨大エビなのに、なぜかエビラはカッコ良さがある。不思議なものだ。
では何が見どころかというと、今から見るとかなり豪華な俳優陣。
宝田明のちょい悪オヤジ風のキャラとか、片目眼帯なのに、初めて怪獣にやられてしまう平田明彦とか見所だし、下っ端役の死神博士こと天本英世のぎこちないセリフ回しなども笑える。
これまでのシリーズのパロのようなところに注目して、後は流して観る子供向け作品だろう。
余談。
今作、凄い小さい頃に映画館で観た記憶があったのだが、公開年が1966年だと計算が合わない。
記憶違いかなぁ・・・・
と思い調べてみると、リバイバルで何度か劇場公開されているそうだ。きっとその時に見たのだろう。
幼心に、ゴジラよりもエビラのカッコよさにテンションが上がったことをおぼえている。笑
でも私、甲殻類のアレルギーなので、エビは苦手だし、食べられないし、手で持つことも避けているので、エビの殻で遊ぶことが出来なかったんだな。笑