シュンゴ

お引越しのシュンゴのレビュー・感想・評価

お引越し(1993年製作の映画)
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「わからないうちに変わっていくなんて、へんやなぁ」
「うん、すこしへん」


最終的に鶴瓶と一緒に泣いてた

子役時代の田畑智子が愛おしすぎる。どこまでも見えてしまっているような目がとてもいいです。


長回しで断絶を表現するアグレッシブな繊細さ


序盤から象徴的に挿入される鬱蒼とした森のカットと、メランコリーでホラーちっくな色調・ライティングが終盤の彼岸への到達に繋がっていて、「連れていかれる」感覚を齎してくれる


連れていって欲しいなぁ ていうのが大抵映画を観る動機なので、こんなに引力の強いものに出会えるのは幸せです


火の扱われ方が、
家族写真の焼失

理科室での牽制、暴走

花火で炸裂、拡散

祭事での操作、統制

幻想と追憶(海を渡ってくる山車と両親)の昇華、焚き上げ

の順に変化していく。
最終的におめでとーございます!のファイヤーなのだ



「こんにちは、どこ行かはるんえ?」
「未来へ!」
「気ぃつけてな」



井上陽水-東へ西へ
https://youtu.be/HxW28pGasEs