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ミスター・ノーボディのScreen7のレビュー・感想・評価

ミスター・ノーボディ(1974年製作の映画)
3.9
実は『ミスター・ノーバディ』と勘違いして録画して…笑 名前は紛らわしいけど内容全然違うみたいですね。
今作 面白かったです!西部劇の傑作。
西部劇ならではのアクションに惹きつけられました。程よくゆるくて見やすい。メイン2人のやりとりがいい!

"ミスターノーボディ(無名の男)"と名乗る主人公は飾らないキャラクターで親しみを持てます。(ちょっと挑発的なところもあるけど笑)
普通の青年に見えて、運だけじゃない実力の持ち主で、町中に彼の存在が知られていきます。
"早撃ちガンマン"あれすごい技ですね〜!
小鳥の話のときの顔芸と鳴く真似上手いし笑

この作品について調べると何度も出てくる"マカロニ・ウェスタン"という言葉。
無知な私は マカロニ?と思っていましたが、イタリア製西部劇を表す和製英語だそう。米、英、伊では"スパゲッティ・ウェスタン"と呼ばれているようですが、日本の映画評論家の方が「スパゲッティでは細くて軟弱そう」と言って、"マカロニ"になったらしい。(たしかに笑)
そうして生まれた言葉ですが、今作は、"最後のマカロニ・ウェスタン"と呼ばれているみたいです。

"男には心の支えになる人間が必要だ"
ということで、ジャックを追いかけまくっているノーボディですが…
「無名の男」「誰でもない(男)」なミスター・ノーボディに対して、ジャック・ボーレガードは「伝説」「英雄」な存在。
"英雄は運命から逃げられない"という台詞も超納得。ヒーロー映画に出てくるヒーローにもこの台詞は当てはまるなー。

"あんたは歴史に残る"のあのシーン、すごく好きです。
写真みたいなので動いていって、ちょっと古臭いけどそこもまた良くて。なによりthe西部劇な雰囲気が良いです。

"ジャックボーレガード
彼より早撃ちはいなかった(ノーボディ)"
無名の男は有名な男になりました…
こうやって無名の男と英雄の話は続いていくのですね。
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