このレビューはネタバレを含みます
あとがき、覚書
最近観た、映像の世紀でチャップリンが出てきた。
チャップリン邸から、フィルムが出てきて、本当のラストシーンはあの素晴らしい演説シーンではなく、ナチスの軍人達と手を取り合い、喜びをあらわにし、平和が訪れるハッピーエンドだったことを知った。
しかし、ヒトラーの脅威が増すこの状況でハッピーエンドはありえないと、自らボツにし、皆に警告を鳴らす為、あの素晴らしい演説シーンに変更したそうだ。
その指揮をとるチャップリンは喜劇のイメージとは違う、完璧主義者の表情だった。
徹底した完璧主義者というのは知っていたけれど、喜びや悲しみを撮ることを極めた者の孤高の存在であると同時に、この人は孤独だったのではないかとその表情を見て思った。表裏一体。