独裁者の作品情報・感想・評価・動画配信

「独裁者」に投稿された感想・評価

arataki

aratakiの感想・評価

5.0
不朽の名作。
逗子海岸映画祭にて鑑賞。

最後のスピーチが本作のすべて。
観たこと無い人は絶対観るべき。


作品自体のメッセージ性はもちろんだけれど、
作り手目線で鑑賞するのも面白い。

当時の技術であれやこれやと試行錯誤する様を想像すると何とも愛おしい。
あのときのあのシーン大変だったよな~と語り合う製作者たちの姿を想像してしまった。
アナログだからこそものづくりが楽しい一面もきっとある。
ラストの演説はやはり圧巻。
80年前の作品なのに今現在でも響きまくる。
mai

maiの感想・評価

-
戦争や差別を題材にしてるのにチャップリンの優しさが伝わってくる画だった
この時代にこの作品を作り上げる勇気は素晴らしいと思う。
が、
やはりチャップリンには純粋にコメディアンでいて欲しいという個人的な思いがあるので
たぶん感動的だと評されるのであろう最後の演説のシーンなどは、正直、興醒めしてしまった。

床屋だろうがなんだろうが、その場に立って高揚感を味わったら、みんなやっぱり独裁者口調になっちゃうよねってところまでパロディとして見せているのかもしれないけどね。
冒頭のおっちょこちょいを貫いて欲しかったんよね、わがまま言わせてもらうと。

ハンガリー舞曲に乗せた床屋芸
地球風船を優雅に弾ませながらの世界征服を夢見る表現
敵を心理的に制圧する様々な工夫とお約束の失敗
ドイツ語によく似た架空の言語を操りながらの人を惹きつける演説仕草
さりげないピアノ演奏
それらが素晴らしいだけに

やっぱりあんまり気持ちの良いものではないんだよなあ。
透けて見える思想的なところが、ちょっと煩い。
お互いを尊重しあって平和にねってメッセージを出す割には
ドイツ語の音の響きをめっちゃいじってくるようなところも、
他国の文化に対するリスペクトが欠けているように見えちゃうんだよな。

ど素人がチャップリン映画を批判するなんておこがまし過ぎるけどな!
謝っとこ!
すまぬ!
良かったですが本作は完全トーキーゆえ、サイレントのテンポ感に比べ若干間延びした感じもありました。
コインで犠牲者を決めるシーンが特におもしろかったです。
ふうま

ふうまの感想・評価

4.3
チャップリン映画は二作目。街の灯を一作目に見てチャップリンの凄さに本当に驚いた。街の灯は自分の中でオールタイムベスト3に入っている。他のチャップリン映画も気になっていたが、中々見れずやっと何本か見れるようになったので有名な独裁者から選んだ。
有名ゆえ大まかなあらすじと超有名な演説がラストにあるぐらいで内容は知らずにみた。先に良くなかったと思った点は、やはりトーキー映画ということ。トーキーゆえに、説明的な所が多かった、少し長々しいと感じました。街の灯の時はスラップスティックの中でストーリーを進ませていき、そのスラップスティックと演技、少しの字幕で物語を進めていたので、ものすごく綺麗に纏まっていて、かつ無駄がなくテンポ良く没入感が凄まじかった。それと比較すると、やはりコメディシーンは感情などを表してはいたが、本筋とは独立しており間延びしていると感じた。
しかし、そのコメディシーンは独裁者の方が面白かったと思う。ここは逆に、トーキー故に笑いの幅がものすごく広くなった所が多かったし、何より普通に笑ってしまう所が多かった。ブラームスの音楽に合わせて髭を剃るシーンやデートの前にハゲ頭をピカピカにして鏡替わりにする所は物凄く好き。大勢の人が出てきてのスラップスティックなんて、これどんだけ練習したんだと思うぐらい全員の動きが完璧。あそこは笑うというより凄すぎて溜息が出る。
例の演説シーンだけど、正直今までみた映画とは次元が違う圧力を感じる。このシーンだけで5点にしてもいいと思える。チャップリンの演技力は当然物凄いし、床屋のひょうきんな演技とか最高なんだけど、あえてあのシーンはそれを捨てて素で喋っている。もはや、チャールズチャップリンの演説。画面の向こうにいる自分に熱く訴えかけてもいるし、苦しんでいる人を励ましてもいるし、独裁者、支配者への強烈な怒りも感じる。演説の内容はあの時代の戦争に対する批判を超えて、世界の最高の幸せを訴える内容だと思う。現代でも通用するし、全ての人間が心の内に留めるべき言葉じゃないかと思った。個人的には"世界には全人類を養える富がある"という言葉がすごく残った。時代背景を知ると尚更あのシーンへの思いや覚悟の凄さを知る。
この映画がホロコースト前の、アメリカが参戦する前の映画だというのが凄過ぎる。先見の明だろう。もはや、チャップリンは映画人を超えて偉人なんだという証拠を感じました。
おうま

おうまの感想・評価

4.5
最後の演説にすべて詰まってる。
こんな世の中の今だからこそ、あらためて見られるべき作品だと思う。
いい映画なんだけど、サイレントの頃と比べると台詞があるが故に間延びした感じ。

ハンガリー舞踏曲が流れる中での散髪シーンは昭和のコントみたいでめっちゃ笑った。こういうのがいい。

ラスト。あの演説だけ床屋のチャーリーからチャップリンになってしまう残念。メッセージは素晴らしいが、床屋のチャーリーの言葉で話して欲しかった。
Megumi

Megumiの感想・評価

4.3
マークしてなかったことに驚き。
何度目かは忘れたけど数年ぶりに鑑賞したので。
徳永

徳永の感想・評価

5.0
ナチ3連発その③

ナチ映画最高峰…というより、映画を辿る際には避けて通れない一本。

公開は1940年でナチスの全盛期、ホロコーストの実態が世に出ていない段階。
このタイミングで、ハリウッドの超大物がなんともリスキーなテーマに取り組むこの心意気。

リアルタイムのナチスにコメディでアプローチする…という超弩級の手腕を成功させながら、
ラストにはかの有名な「演説」が用意されている。
散々笑わせておいてのこの「演説」は、例えばそこいらの文化人が世相を斬った類ではなく、
ひとりの人間がマジ切れしていることがビンビンに伝わる。
でも言ってることは愛、だ。

技法的には、この「演説」の最中に演者がカメラを見つめるところをお見逃しなく。
カメラと目があった瞬間、「床屋」は「チャップリン」に変わる…という演出だ。
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