独裁者の作品情報・感想・評価

「独裁者」に投稿された感想・評価

arataki

aratakiの感想・評価

5.0
不朽の名作。
逗子海岸映画祭にて鑑賞。

最後のスピーチが本作のすべて。
観たこと無い人は絶対観るべき。


作品自体のメッセージ性はもちろんだけれど、
作り手目線で鑑賞するのも面白い。

当時の技術であれやこれやと試行錯誤する様を想像すると何とも愛おしい。
あのときのあのシーン大変だったよな~と語り合う製作者たちの姿を想像してしまった。
アナログだからこそものづくりが楽しい一面もきっとある。
人類の業。
この映画を見て何億人という人が本当の自由や平和を思い描いただろう。だがしかし世界はこんなものだ。
戦えないほど飼いならされてる我々にできることってなんだろうか。
Ray

Rayの感想・評価

3.5
字幕を観た。最後の演説で、manが人間と訳されていたけれど、humanではないのは何故かな。近代合理主義の「人間」から現代に至るまで、「人間」の定義は健常者である白人の成人男性のみで、そこにはシスヘテロ以外、子供、女性、障碍者などが含まれていない。差別が何故駄目なのか考えようってその発想の時点で特権のあるマジョリティ側なんだよ。差別される側にとってはそんな余裕無いし文字通り生死に関わる。倫理観も無く幼稚な大人が多い。
何かのつくり手である以上、あのラストシーンの熱を、この映画の精神を持っているべきだと思うし、持ってなきゃいけない。
そしてこれが「昔の映画」になるべきじゃない。
本当に面白くて、本当に映画。
扇

扇の感想・評価

5.0
この作品の何が凄いかって1940年公開ってところだと思います。
ヒトラーばりばり生きてます。なんならその時期にフランス占領してます。その男に映画を通してケンカふっかけてる。

『チャップリンの独裁者』はヒトラーを風刺したって評されるけど、それ口で言うほど簡単なことだったんですかね。獲物の大きさは違えどトランプ批判を今、正面切って作品に出来るヤツいる?

笑えない時代に笑いを以って社会をより良く変えようとした男の仕事。チャップリンは真に偉大であるとこれを見て確信しました。感動したという言葉では足りない気がする。身震いした。
ネムル

ネムルの感想・評価

4.5
今さら見るっていう
久しぶりにチャプリンの『独裁者』を観た。個人的には『モダン・タイムズ』の方が好きだけど、チャプリンの熱量がビシビシと伝わってくる作品。

例えば、冒頭のヒトラーをオマージュしたヒンケルの演説。
終始何を言っているのか分からないよう、わざとドイツ風なめちゃくちゃな言葉を使っている。
これは、ラストシーンの床屋の店主の演説と比較していて、床屋の店主の言葉は明快で分かりやすい。

こうした倒錯した世界がヒトラーの支配する世界であり、それは、

What time is it?

というフレーズで何度か表現されている。
倒錯した権力の側は、突撃隊の野蛮性、時間の効率化、論理的矛盾として幾度となく描かれていて、市井の人々の牧歌的な生活とは対照的だ。
『モダン・タイムズ』でも指摘されていた、現代の人間性の喪失がまさにこの映画のテーマなのだろう。

一方で、これは映画の中だけのことではない。映画では禁じ手の画面正面に対峙するシーンをラストに描くことで、これは私たち自身の問題なのだということを切実に訴えている。
映画よりも演劇的な手法だが、時代性を考えると物語性を壊してでも、このメッセージを伝えたかったのではないか。

見れば見るほど発見の多い作品なので、また時間をおいて見てみようと思った。
WestRiver

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4.3
ヒトラーおよびナチスドイツを面白おかしく批判している映画。

1940年にこんな映画を作った勇気が凄い。

この映画は何と言っても最後の演説シーンに尽きる。

この映画ではチャップリンがユダヤ人の床屋さんと、独裁者ヒンケル(勿論ヒトラーをパロったキャラ)の2役を演じている。

偶然の出会いが重なりあって、床屋である主人公がヒンケルだと勘違いされ入れ替わってしまうのだが、そこで彼は侵略した国の国民に向けて、平和を愛し、人種の垣根を越え、民主主義を守る為、この世の悪と戦うべきだという内容の演説をする。

独裁者が上の演説をするわけだ。
当時アドルフ・ヒトラーはこの映画を目にしたのだろうか?
もし鑑賞していたとしたら、何を感じていたのだろうか?

ちなみにこの映画が公開された当時、アメリカは第二次世界大戦に参戦しておらず、ヨーロッパでの出来事は対岸の火事だった。
それどころかアメリカ国内でナチズムを信仰する集団もいたそうだ。
思い返せばクークラックスクランもナチズムの塊か。

当時のアメリカ国民にこの映画はどのような影響を及ぼしたのだろう?
BANKSY

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3.9
チャップリンが赤狩り(共産主義者の追放運動)に引っかかって国外追放されるキッカケになったくらいの力作

チャップリンが映画内で自分の肉声を出した初めての作品
のはず


チャップリンとヒトラーはタメ年
Angiii

Angiiiの感想・評価

4.7
最後の演説は時代を超えて人々の胸を打つ。

もはやそれ以外の部分は全てこの演説のため布石だったのではないか、と思う程である
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