「飛べ!フェニックス」のリメイクですが、なるほど確かに今の時代らしくCGを利用しての墜落シーンなど、見事な迫力であり砂嵐なども本物らしい作り。
だが肝心の極限化でのドラマが希薄。
まずは機長のデニス・クエイドが微妙なポジション。飛行機を墜落させた割りに一度も誤らない傲慢さがまずすごい(笑)
それなのに終盤「家に帰ろう」などと、いきなり良い人間に蔵返りが解せぬ。
それにどこをどう見てもジョバンニ・リビージが一番お得なキャラだ。
原版と違うのは紅一点の女性がいることだが、これも居ても居なくてもよいキャラに成り下がっている。
元ネタの作品は時代は古かろうとも、サバイバル映画に大切な各個のキャラが見事に立っているのがよく分かる。
これはオリジナルが偉大なのを知るための作品です。