みおこし

カンカンのみおこしのレビュー・感想・評価

カンカン(1960年製作の映画)
3.6
1896年のパリ。カンカン踊りはワイセツだと突然禁止されたが、踊り子のシモーヌが働く店では密かにカンカン上映が続けられていた。彼女は愛人の弁護士フランソワを通じて警官や主席判事ポールたちにカンカンを容認させていたが、そこに生真面目な新人判事フィリップがやってきて手入れを行ってしまい...。

フランク・シナトラとモーリス・シュヴァリエという、ミュージカル黎明期から黄金期を支えてきた2大スターが主演。
ヒロインは当時『アパートの鍵貸します』で大ブレイクし、勢いに乗っていたシャーリーマクレーン!とにかく彼女が可愛い!!本格的にダンスと歌も披露してくれるので、彼女のファンにはよりたまらないはずです。ただ、彼女が演じるシモーヌはなかなかのBitchなので、嫌いな人は嫌いかもしれないです(笑)。フランク・シナトラとルイ・ジュールダンという稀代の伊達男2人の間で揺れるなんて、ひたすら羨ましい限りですね...!

色彩豊かな衣装の数々は本当に心洗われるし、カンカンのシーンは言わずもがな、他にもバレエ要素があったり、ちょっと下品なダンスの要素があえてあったりと、さまざまな種類のダンスを楽しめる点でも至福の極み。個人的には終盤の劇中劇で『エデンの園』がとにかく圧巻の振り付けと世界観なので、一番オススメです。
60年代ならではのちょっとポップだったり、サイケだったり...という変わったミュージカルが流行りだす直前の時期だったこともあり、50年代の古典的なミュージカルとは全く違った印象でした。

とはいえ、2時間半は正直長すぎました...!かなり眠くなってしまったのですが、ダンスシーンはトップクラスに楽しいのでファンは必見です。
みおこし

みおこし