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不壊の白珠のhummingbirdのレビュー・感想・評価

不壊の白珠(1929年製作の映画)
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菊池寛原作のメロドラマ。秘書の俊絵は、好意を寄せていた成田が妹にプロポーズしたことを知る。

カット割が主体だけど、移動撮影、カメラワークなどもある。手紙の文面が写されたり、人物が道を歩く清水宏っぽい場面もあって、うれしくなる。あと、細部までかなりくっきり写ってるのが、きれいな気がした。

主人公はタイピストで、着物だけど洋風のオフィスで働き、上司のめいにおかっぱのフラッパーみたいな女性まで出てきて、世界がすごくモダン。

主人公の家が中野にある設定だけど、自然の中の一軒家で驚いた。主人公の女性は繊細な表情に、感情をにじませるのがうまいと思う。

「松竹映画の100年」
(同時上映「恋の捕縄」)
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