だびー

乱のだびーのレビュー・感想・評価

(1985年製作の映画)
4.5
改めて観ると、仲代達矢のこの世のものとは思えないメイクとか、色鮮やかな美術とか、黒澤明なりのゴシックなのかなと。あくまでシェイクスピアの翻案であるところは教養主義が現れているし、黒澤明は日本映画界の最高峰ではあるけれど、こうした作風は日本の映画界ではメインストリームではなく、むしろアウトロー(日本侠客伝、座頭市、寅さんみたいなのがメイン)。日本で一番知名度のある監督がキャリアを通して変化球を投げ続けて来たというのが、日本の映画や多くの後続の監督に与えた影響は少なくないのではないか。
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