「一晩で大金持ち。なんて言う者を信じるな。」
イタリアのロベルト・ベニーニが監督、脚本、主演を務めている映画です。
主人公ピノキオは、おじさんです(笑)案内役のコオロギも、いい大人のおじさんです。
ピノキオは、白く顔を塗り白い帽子に白いツナギ?で、まるでピエロの扮装です。
色彩は、綺麗で鮮やかでした。なんだかイタリアらしいピノキオに感じます。
映画というより、舞台のような大袈裟な身振り手振りに、はっきりした台詞。
おじさんなのに、騒がしいピノキオです。
セリフは素敵でした。
ピノキオの純真な心が、物事の本質を指すように思わせてくれます。
シュールで大人なピノキオ映画ですが、演じるのがおじさんで周囲も大人ですし、ピノキオが人形らしくなく生身の人間に思える個性的なピノキオなので、好き嫌いの分かれる映画だと思います。
…伸びる鼻はポッキーのように細く、ちょっと不気味でした。
「ひどいよ。僕の鼻を見て。
こんなに伸びちゃったよ。」