Kanoko

噂の二人のKanokoのレビュー・感想・評価

噂の二人(1961年製作の映画)
4.0
授業で紹介されて鑑賞。
ひとりで気楽に見ようとはならない作品だったからこそ観てよかった。
レズビアニズムなどをタブー視し、厳しく取り締まっていた映画協会が規制を緩和してすぐのまだ偏見も根強い1961年にこのような作品を世に送り出した、監督とキャストの覚悟が見える作品。
クライマックスで、オードリーヘップバーン演じるカレンが一本道を颯爽と歩くシーンは、社会の変革に先駆ける女性を表しているようだった。
そのカレンを偏見の白い目で見る街の人々は逆方向を向いて突っ立っている。彼らは、カレンの行く新しい時代に付いていけない、いわば古い時代に取り残された当時の社会の様子を表しているようだった。
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