ドイツが勝ってたらナチスがロシア人全滅奴隷にするから負けた方がいいのはわかるんです。
でもこんな強力な軍隊が、機動戦が得意な精兵が、市街戦に投入されて消耗戦をやって飢えと寒さで死んでいった虚しさもあります。
スターリングラード攻略を担当したドイツ第六軍の司令官フォン・パウルス将軍は、
元々の司令官が病死して繰り上げで将軍になりました。
参謀としては有能だったし、ハリコフ戦では大戦果をあげるんだけど、
決断力がなくてヒトラーの命令に逆らうことができずにこの映画の通りになりました。
しかし、もしスターリングラードからドイツ軍が脱出できたとして国力でロシアに劣るドイツに勝ち筋は見えないです。
悲惨の一言で終わらせるのではなくて、どうしていたら彼らは死なずに済んだのか、
どうして彼らは死んだのか
この戦争で死んだ数千万人がせめて報われるとしたら、我々はそれを必死に考え学ぶしかないだろう
そんな考えさせられる映画でした