第二次世界大戦史上、もっとも凄惨だったスターリングラード攻防戦を描いたドイツ映画。
主に末端の兵士達を描いていて、高級士官達は出ません。
激烈を極め神経をすり減らされる市街戦、
非戦闘員との交流、
残酷なナチス将校、
厭戦気分から逃亡を図る兵士達、
厳しい冬のロシアの自然などを緻密に描いていて、物凄くブルーな気分にさせてくれます。
ストーリーらしいストーリーがあまりないの所は、「ダンケルク(2017年公開、クリストファー・ノーラン監督)」に近いのかな。
それでも戦争の不条理を十分に描いてあります。
全体としてのドイツ軍、ソ連軍の動きが全然描写されていないので、歴史モノとしては面白みに欠けるのも確か。
そういう所も含めてやっぱ「ダンケルク」に近いかな。