めめめのめーさん

ディセントのめめめのめーさんのネタバレレビュー・内容・結末

ディセント(2005年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

怖かった〜。

てっきり「穴」っていう映画のような、洞窟の中に閉じ込められた6人の女性の生き残りをかけたドロドロ心理サスペンスだと思い込んで見てたので、化け物がでたときは心臓が止まるかと思いました。

「28日後…」でも感心しましたが、化け物の怖さも人間の怖さも見せてくるとは、さすがブリティッシュホラーです。
イギリス制作ってだけで主人公の未来は明るくないなと達観しながら見ましたが、やはりというか、いろんな解釈ができるおもしろいバッドエンドでした。

化け物に襲われて友達も殺しちゃって極限のストレスの中おかしくなっちゃったんだと素直に受け取るには、時折挟まれる娘さんとケーキの映像や、サラが飲んでた薬なんかが気になるところです。

もしや化け物なんていなかったのでは?全部サラの仕業だったのでは?という考察をされてるブログもあって、これにはゾクっとさせられました。もしかしたらそうかもしれない。
鑑賞後いろいろな方のレビューを読むのもたのしい映画です。

登場人物は
不幸な主人公、自称サバサバ系っぽい地雷女、うっとおしい脳筋女、ある意味賢い教師、シスコン気味のねぇちゃん、生意気な妹
の6人の女性ですが、この自称サバサバ系っぽい地雷女のキャラ設定がものすごく酷いです。おもしろいくらい酷いです。

・男には興味ないのってポーズを取りながら主人公の旦那と不倫してる。
・その旦那を事故でなくして落ち込む主人公を慰めるという名目で冒険旅行を企画するも、あの事故でつらい思いをしたのは自分もであると主張。
・みんなを騙して未知の洞窟に連れて行く。
・その洞窟に主人公の名前をつけて 励ましたかったからだ、などと申しており…。
・事故とはいえ仲間に致命傷をおわせる。
・自分のせいで死にかけて助けを求める友達を華麗にスルー。

などなど、ひどいのオンパレードです。
この人の話だけで数十分は盛り上がれそうなくらい、女のいやらしい部分を詰め込んだキャラクターです。

更にうわぁ、嫌だなぁと思ったのが、この自称サバサバ系女が主人公の旦那と不倫してるってことを、何人かの友達が知ってたってとこです。
2回目を鑑賞すると、仲良しシーンがものすごく薄気味悪くうつります。
そういう意味では、この映画の本当の恐怖は2周目からかも。

仲良し時の写真をバックにエンドロールが流れる演出、大好きです。
あのラストの直後にこのエンドロールなので後味はすごく悪いのですが、だからこそ一筋縄でいかないホラーになってます。

ところでレモンの性感帯ってどこなんでしょう。