とぽとぽ

ディセントのとぽとぽのレビュー・感想・評価

ディセント(2005年製作の映画)
3.5
いや~景気の良い高カロリーっぷり、しかもそれが終盤に進むほど加速する。強く逞しく美しい、主要キャスト全員女性で挑む洞窟に潜む怪物映画。と言っても物語中盤まで未開の洞窟内でのサバイバルの様相を呈する。そんな事になった元凶ジュノ、こら!通(ツウ)ぶって観光客コース見くびりがちジュノがとにかく場を掻き乱す鬱陶しくロクでもないキャラなんだけどコイツがいるからこの物語が進み成り立っているとも言えるし、案外戦闘力が高い(次第にコッチが顔見てるだけでメチャムカついてくるからスゴい)。遂には友人に「自業自得よ」と言われる始末。『エイリアン』シリーズ然り、やっぱり人間も一致団結するだけじゃなく、観客が心底「死ねばいいのに」って思うキャラも要る(ときもある)!ヌメヌメしていて薄気味悪い(というより露骨に気持ち悪すぎる)ビジュアルのバケモノは目が見えず音を頼りに襲ってくるという、今で言えば『クワイエット・プレイス』的設定(こっちはコウモリからインスパイアされたぽいけど)。なのに遂には自分で叫んじゃったりもするからね、ドンと来いですよ。敵のバケモノも普通に倒せますし血も出ますから、人間サイドももちろん大半はやられていくだけど謎の安心感がありましたよ。もうね仲間も加わったバイオハザードのアリスみたいになっていくくらいの勢いです。何より出血量がすごい!ということでカメラワークとか如何にもでコテコテな演出もマッチしていて、尺の割に内容が濃くてなかなか一見の価値ありのB級感も漂わせた作品になっていると思う。こういう(午後ロー違和感なしの)作品、大好きじゃないけど普通には楽しめた。教訓は悪ノリしちゃダメ。

「ジュノに近付かないで。彼女にやられて置き去りに」"Don't trust her."
Love Each Day
TOMATOMETER85 AUDIENCE75
Critic Consensus: Deft direction and strong performances from its all-female cast guide The Descent, a riveting, claustrophobic horror film.
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