y

ディセントのyのレビュー・感想・評価

ディセント(2005年製作の映画)
3.8
一点透視図法とドリーズーム、事故直後の短い病院シーンがとても良い。事故で家族を失った女性の人生再起のために集まった女友達らの、人生これからだ!映画として物語がスタートする。精神的に限界を迎えている人間を暗くて狭い洞窟に連れてくる感性からしてどうかしているのだが、災難に巻き込まれるうちに、悲鳴交じりに炸裂する女同士の怒鳴り合いが最高。ただの洞窟遭難モノとしての前半ですら非常に面白いが、モンスター映画と化す後半には新たなスリルが。崩落する洞窟のように、音を立てて壊れていく友情と、すり減っていく精神と共に高まっていくサラの生への執着(もはや家族のことなど忘れている)。死ねばいいと嘲笑っていた女性が助かって合流した時の喜びの表現など、女性らしさ(?)たっぷりの表面的で嫌~な人間関係も面白さの一つ。
y

y