じゅんP

処刑の島のじゅんPのレビュー・感想・評価

処刑の島(1966年製作の映画)
2.6
昔は流人の追放先だった島にひとりの男が降り立つ。かつて自分も島にいたと話すその男は、ある人を探しに戻ったという。昔から島で教師をしていた老人は男の姿を見て、二十年前に海に打ち捨てられ死んだはずの青年のことを思い出していた。男が島に戻った目的とはーー。

…といった話の全体像からすると盛り上がり切らないまましぼんでしまいます。そもそも盛り上がる、なんてことに主眼を置いてないのかもしれませんが、島の閉塞感なり、暴走した価値観の末路なり、結末のやるせなさなり、強烈に見せつけてほしい場面でも無味な時間が流れてゆきます。

過去との時系列の交え方や、終盤の決着のつけ方もどこか平板。反骨の塊みたいな、尖った表現を期待したんだけどな〜。
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