あられ

レディホークのあられのネタバレレビュー・内容・結末

レディホーク(1985年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ヨーロッパ中世を舞台にした、ファンタジーロマンス。切なくてピュアなラブストーリーです。美しい中世イタリアの風景や建物が、存分に楽しめます😊

なんと言ってもキャスティングが素晴らしい。ミステリアスな雰囲気でとっても美しいミシェル・ファイアー。クールなルトガー・ハウアーはめちゃくちゃかっこいいし、マシュー・ブロデリックのアイドルっぽいかわいらしさもたまりません😆

ストーリー展開は容易に推測できるし、今と比べたら大分お粗末な映像技術で、迫力不足感も否めませんが、そんなところが返って斬新で面白いですw ルトガー・ハウアーが狼に変身するシーンのSFXは、薄らとした彼の写真と狼の写真を交互に重ねてるだけのようですね😆


中世ヨーロッパの町・アクイラ。盗みを働いて投獄されていた青年・フィリップは、死刑の直前に脱獄不能といわれる地下牢からの脱出に成功する。追っ手に捕まりそうになるものの、黒騎士ナバールに助けられる。

元近衛隊長だったナバールは、美しい一羽の鷹を連れており、フィリップはナバールに頼まれてアクイラまで案内することになる。ナバールは呪いをかけた大司祭を殺すため、大聖堂に入りたかった。大聖堂から逃げられたなら潜入もできるはずとフィリップに近づいたのだった。

夜になると狼の姿になるナバール。美しい姫・イザボーは昼は鷹の姿、夜は人間に戻れるのだった。イザボーに横恋慕した色ボケ大司教(結構なお年)は、酔っ払って口を滑らせたインペリアス司祭から、2人が恋人同士であることを知らされ、イザボーが自分のものにならないのならと、悪魔と取引をし、魔法の力で2人に呪いをかけたのだ。

そもそも懺悔室で聞いた秘密を喋るなんて、あってはならない大失態ですが、それを知って呪いをかけちゃうなんて、相当のご執心。恐ろしい😰

この意地の悪い呪いのせいで 、2人が人間として会えるのは、日の出と日没の一瞬だけだった。 話が出来きない2人のため、フィリップはお互いの伝言を伝えるようになる。

雪原の夜明け、太陽が昇り日差しを受けた2人が、ほんの一瞬だけ人として目が合うシーンがめちゃくちゃ切ないです。目の前で鷹に変わっていくイザボーを見るナバールの、哀しい眼差しが印象的でした😭

フィリップは邪悪な大司教への復讐を誓うナバールに協力し、今では修道僧となっているインペリアスと共に、アクイラの大聖堂へ向かう。インペリアスは、後悔の念に駆られ、呪いを解く秘策を見つけ出していた。それは、3日後に訪れる”昼のない夜、夜のない昼” の呪いが解ける瞬間に、大司教を葬る事だった…。


”昼のない夜、夜のない昼”って言い回しがシェークスピアの”マクベス” に出てきそうな予言だなって思いつつ、現代人なら誰もが皆既日食ってすぐにわかりますねw しかし、この時代の人であるナバールには言ってる事が通じず、そんなのあるわけがないって一蹴してましたw そして肝心の皆既日食は、作りが雑すぎでしたね😆
あられ

あられ