スワヒリ亭こゆう

グエムル -漢江の怪物-のスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)
2.5
『パラサイト』が好評だったのでポン・ジュノ監督作品をAmazonプライム・ビデオで検索したら本作があったので観てみることにしました。

韓国の怪獣映画の本作。
韓国では特撮などの子供向けの番組ってどんなものがあるんでしょうか?
何だか日本の特撮映画の方が歴史がありそうですね。


本作の良かった点は怪獣が初めて出てくるシーンです。
真っ昼間の人が沢山いる場所で急に登場してくるし、最近の怪獣映画って最後の方までチラッと見せるだけで全貌を隠しがちじゃないですか。
で、いざ全貌が見えたとしても大した怪獣のビジュアルじゃない事ってありますよね。
『クローバーフィールド』あたりからその演出パターンが多い気がします。
本作は2006年の映画なので最近の作品とは言えないかもしれませんが、怪獣の登場は斬新でした。
電車の中から見てる構図で上から撮った逃げる人間を追い回す怪獣は監督の撮りたかったシーンでしょうね。
怪獣が出てきてから主人公の娘を連れ去るまではかなり良かったです。
だけど、そこからは尻つぼみでした。
パニック映画としても怪獣映画としても、ちょっと物足りなかったです。


それと怪獣を出し惜しみしなかったのは良いんですが、あんまり怪獣のビジュアルは良くなかったです。パプワくんに出てくるタンノくんを思い出しました。(分かりにくいかな😅)


あと警察や軍隊は出動しないんですね。
あれだけ人を襲う巨大生物を野放しにして、それよりもウイルスだなんだって言い出してるのが何だか滑稽でした。