家族愛に満ちたモンスターパニック映画。
突如現れた巨大なバケモノに一人娘を攫われたシングルファザーとその家族が娘を救出すべく戦う話。
長いことB級映画センサーが反応して避け続けていた作品でしたが、まさかポン・ジュノ作品だったとは…。
『オクジャ』でモンスターのような豚が出てくるものの、あれは人畜無害でした。
こちらには紛れも無いモンスターが出てきます。誰がどう見ても悪いモンスター。しかも水陸両生という悪夢。
CGの質はあまり良くないですが、モンスターパニックに焦点を当てた作品ではなかったのでそこは然程気になりませんでした。
本作は『母なる証明』とはまた違った形の家族愛がテーマだと思います。
ざっくり例えるなら、
"『オクジャ』+『パラサイト』÷モンスター"
といった感じ。
これまで本作を含め５本のポン・ジュノ作品を観ましたが、彼は訳あり家族を扱うのが好きということが分かりました。
黒髪少女と、不謹慎なネタも好きだと思う。
本作ではだらしのないシングルファザー役でソン・ガンホが主演を務めています。
『パラサイト』では無職で臭いお父さん。『スノーピアサー』ではヤク中で頭ボサボサのお父さん。
ソン・ガンホ、全部訳ありお父さんですねw
しかし、何かしら問題アリでも家族のことは大事にするという点で共通しているのでポン・ジュノはソン・ガンホのこと大好きなんだなぁと。
次は『殺人の追憶』を観たい。
