N

キツツキと雨のNのネタバレレビュー・内容・結末

キツツキと雨(2011年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

映画業界で働く身として、共感が多々あった。
業界の指摘したい部分を上手く描いていて、これを見て面白がる人が多ければ業界は変わらないんだろうな。
日常の村に非日常が訪れ、都会人が騒ぎ立てるから、村人はそりゃ不機嫌にもなるよねって言う序盤。
若い監督と、監督になりたくてもなれない助監督止まりのチーフ。そして、鬱憤の溜まったセカンドに蹴られ殴られるサード。サードが逃げたくなるのほんとによく分かる。
監督も気が弱いから、人に流されやすい。カメラマンがベテランだとより。
けど、役所さんがエキストラを集めだしてから、現場が良くなった。エキストラからの、エキストラ集めの演出部からの、車止めの制作からの、末にテープ束持ってたけど、部署どこ?って感じ笑
結局村には日常が戻ってしまったけど、監督が1番の成長ポイントだった。

つい先日の映画現場に状況が似ててとても共感。その現場は最後まで逃げ出したくなったけど、この映画はハッピーエンド(?)でよかった。

この映画のような時代もあったね、ってもっと笑える時代になればいいと心の底から思う。
N

N