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キツツキと雨のbebemamaのレビュー・感想・評価

キツツキと雨(2011年製作の映画)
4.0
あまり、邦画は観ないんだけど
今観るのはこういう映画かもと
「横道世之介」が好きだし

いやもう、なんかほのぼのしたし
ホントに癒されましたぁ〜
ラストの源ちゃんの歌まで含めて
(結婚おめでとー!)

始めはあまりにのんびりで、テンポがゆっくりで、のれなくてどうしようかと
それに、小栗くん演じる新人監督の態度に少しイラッと
でも、あの駅からは動きがあって引き込まれた
監督の気持ちと共に、テンポもアップ

自分が映っているラッシュを観てホンワカ
その笑顔を観てホンワカ

人との距離感の描き方が絶妙

役所広司が本当に自然で、普通の木こりのおじさん!
最初はかなり身勝手な撮影隊に何となーく巻き込まれて
すごーくいい人ってわけじゃないけど

監督との距離感の変化の描き方も面白い
そして、それによって息子との関係も変化していく

小栗旬はロボコンの役を思い出した
(ちょっと違うけど)

皆んな控えめな演技で、村人や撮影スタッフそのものでした
コメディーだけど、大げさじゃなくて
クスッとさせられて
何とも言えない会話の間が好き

ゾンビ映画を撮影っていうのもなんかいいし
俳優さんの、アップのシーンが少ないのもいい
絶対ありそうな村人との完成試写会がないのもまたいい

そして、あの雨!!!
伏線かいしゅー!

新人監督と木こりのおじさんとの交流で、お互いが成長
テーマは良くあるけど、この監督の独特の間でくるんでくれて、楽しめました
映画愛にも溢れてて

ラストの海辺のシーンが光に溢れて素敵だった
あのシーンもクスッときた
次の映画はサメ?

実は「南極料理人」がイマイチ合わなくて、、、
多分、もっと面白おかしくみたいな、ドタバタコメディーかと思ったら、そうではなかったからかも
今観るとこの監督の独特の間が楽しめる気がするので、再鑑賞したい!
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