おらんだ

キツツキと雨のおらんだのレビュー・感想・評価

キツツキと雨(2011年製作の映画)
4.1
ある村にロケにやってきたゾンビ映画の撮影隊。撮影に協力する事になった林業従事者の男・克彦は、現場で会ったナヨナヨした態度の青年・幸一にイライラする。実は幸一はこの映画の監督で、作品に自信が持てず不安を募らせていた。しかし、彼は克彦との交流の中で自分を取り戻していく。

主役二人の関係性が良い。影響を受けているのは幸一の方だけかと思いきや、克彦の方も幸一から刺激を受けている。立場も年齢も全く違うけれど、互いに作用しあって前進していく感じが何とも爽やか。

ストーリーにはスペクタクルも山場もこれといってない。けれど、退屈せずに観ていられた。会話の妙や、各俳優の演技から楽しい感じが溢れている。その楽しげで暖かな雰囲気こそが魅力だと思う。

幸一が自分の映画の台本を褒められて嬉しそうなシーンが一番心に残った。自分の実力が分からない中で、誰かに忌憚なく評価して貰えた時の嬉しさが伝わった。

しかし、撮影隊が撮ってるゾンビ映画がめちゃくちゃB級臭くて興味深い。あのゾンビ映画見てみたいな。