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キツツキと雨のKのレビュー・感想・評価

キツツキと雨(2011年製作の映画)
4.6
愛にできることはまだありそうな天気のおじさんでイエーイという感じ。まさかと思ったら本当に「ねえ、今から晴れるよ」をやってくれて軽く快哉を叫んでしまった。疑似親子に引くほど弱いのでどうしたってこんなのは愛さずにおけない。映画内映画の内容とクオリティには失笑するしかないけど、逆に見るからに生命の何たるかを鑑賞者全てに問うような大傑作という雰囲気だったとしたらこれほどほっこりする作品にはならないだろうから、あのくらいのトンチキ具合が多分正解なんだと思う。ラッシュの映像を見ている時の役所広司の顔は『レオン』の冒頭のジャン・レノ並み、何だったら凌いでいた。主題歌が星野源の「フィルム」なのを忘れていて、最後の最後でとどめの一撃を食らった。高校時代の自分を大いに支えてくれた曲の一つだもんで。
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