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キツツキと雨のplantseedsのレビュー・感想・評価

キツツキと雨(2011年製作の映画)
4.3
「人生の道すがら、見えるもの」

先日の東京国際映画祭で、役所広司さん特集で観賞。

なかなか、期待度以上に面白く、沖田監督作品はやはり素晴らしいです。

ひょんなことから、林業を営む役所広司さん演じる主人公が、地元にやってきた映画撮影隊を手伝うことに。

人生の道すがら、ちょっと日常からでてみる経験は大切ではないかなと思いました。
全く縁のなかった映画撮影を手伝ううちに、新たな感情が芽生える。

一番感動したのは、長男であり、実家を継がずに映画をやる小栗旬演じる、新人映画監督。
実家を無視し、映画をやるのに引け目を感じている様子。

お父さんのカメラがきっかけで、映画を志した彼に役所さんがかけた言葉。
「お父さんもうれしいだろうに、息子が夢を見つけられて」
このようなセリフ。

純粋に親が与えてくれたものに感謝し、そして、
自分が買ったものが、息子にこんなに愛されるなんて、親からしたら嬉しいこと他にないですよね。

また、見たくなる素晴らしい作品でした!
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