いつもの哀愁が漂う人間ドラマを期待していたが、全編ライブ映像でビックリ。ヘルシンキで開催されたライブを収録したものと分かり、会場にいる観客の気持ちで彼らのステージを楽しんだ。
「ゴー・アメリカ」や「モーゼに会う」のレニングラード・カウボーイズが、旧ソ連の退役軍人による楽団アレクサンドロフ・アンサンブルと共演。その野外ステージには約7万人の観衆が集まったという。
民族楽器を取り入れたオーケストラとロック・バンドが奏でる音楽、ロシア民謡から欧米ポップス、ダンサー集団の美しい踊りや陽気なコサックなど、音楽を愛し、心底楽しんでいる彼らの姿を見ていると「人間」が愛おしく思えた。
歌って踊って笑い合う時間。
いいな、いいな、人間ていいな。
そんな日がいつか来る。その日を信じて待ちましょう。