ポルりん

奇蹟の輝きのポルりんのレビュー・感想・評価

奇蹟の輝き(1998年製作の映画)
2.4
神々しく芸術的な映像が観れる作品。

あらすじ

医師のクリス(ロビン・ウィリアムス)は愛する子どもを亡くして悲嘆に暮れていたところ、自分も事故で命を亡くして天国へ。しかし、地上に遺してきた愛妻アニー(アナベル・シオラ)が悲しみのあまり自殺して地獄に墜ちてしまったことを知った彼は、妻を救出しに地獄へと向かう…。


本作はアカデミー視覚効果賞を受賞したらしいがそれも納得の素晴らしい映像美だった。
地獄の世界観も素晴らしいが、それ以上に天国の世界観が素晴らしい!

油絵のような世界であり、そこに住む動物、植物などが鮮やかであり、神々しく美しい。
まるで絵画が生きているような感じだ。

天国がこういうものだとしたら、死に対する恐怖がかなり薄まるんじゃないかな~(;´д`)


映像美に関しては文句の言いようがなく完璧なのだが、ストーリーに関しては…。
本作のストーリーが素晴らしいのは分かるし、絶賛している人の気持ちも良く分かる。
ただ、私としては苦手な話だった。

何というか、あまりにもご都合が良すぎないか…。

とある人々(?)の正体も微笑ましいと感じはするのだが、同時に都合いいなぁ~と思ってしまう。

地獄に行ってこれだけの人がいるのにどうやって妻を探すんだと思ったが本当にあっさり見つけるし…。

一番ご都合主義だと感じなのはラスト10分位のシーンで、この世界って本当に何でもありなの??と思い、どうしても納得がいかなかった…。

また、テンポが悪く本題に入るまで1時間程掛かる。

キャラクターに関しても、一部を抜かして人間味がなくて、魅力的なキャラクターがいなかった…。


総括すると、映像美は素晴らしいが他の要素に関しては不満に思う所が多々あった。
スピリチュアル映画が好きな人と芸術的な映画を観たい人にはオススメの作品である。



最後に今更ながら、本当に惜しい人を亡くしたなぁ~。ロビン・ウィリアムズは子供の頃から好きな俳優で、特にストーカーが好きだった。まさか、本作に出演したのに自ら命を絶つとは。
ご冥福をお祈りします。
ポルりん

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