ちろる

奇蹟の輝きのちろるのレビュー・感想・評価

奇蹟の輝き(1998年製作の映画)
3.7
愛する妻と愛しい子どもたちと幸せな日々を過ごしていた医師のクリスは突然の事故により子どもを失う。
絶望に打ちひしがれてた妻アニーに追い打ちをかけるようにクリスも交通事故で帰らぬ人となるどん底のスタートする悲しいお話なのだが、ふたを開けてみれば映像がとても幻想的なファンタジー。
「死後の世界」をテーマにした作品なので、若干宗教的なのかな?と思いつつもイエス様とか聖書とかそういう直接的なものは避けているので、素直に美しい映像にうっとりしながら楽しむことができます。
いつも身近に居ても、突然死んだら伝えられないことがたくさんある。
伝えられなかった後悔さえ空気の泡に消えてくれればいいけれど、「ほんとはこうしたかった」とか「こう言いたかった」とかの想いが浮遊する「あの世」を、怨念としてではなく、今度こそ消化する第二の世界として描いているので観ていて多幸感がある。
あまりにもファンタジー色強すぎて、アニメーションにもなりそうだなぁーなんて思ったのに、これをちゃんと映像にしてるのが素晴らしい。
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