ひろぽん

君に届けのひろぽんのレビュー・感想・評価

君に届け(2010年製作の映画)
4.3
女子高生の黒沼爽子は、純粋で真っ直ぐな心の持ち主ながら、その暗い見た目から「貞子」というあだ名で呼ばれ、クラスになじめずにいた。そんな彼女にクラスの人気者・風早は気さくに接し、爽子(さわこ)は徐々に周囲に打ち解けていく。風早翔太が現れた事から爽子の運命の歯車が回り始めていく…。


みんなから“貞子”と呼ばれいじめられていた黒沼に対して、クラスの人気者である爽やかなイケメンの風早が優しく接していくうちに周囲と仲良くなっていく青春ラブストーリー。

恋愛系の作品だけど、友情にも重きを置いているから黒沼、千鶴、あやねの3人組の友情を感じられるシーンは目頭が熱くなるほど感動的かつ青春感満載で良かった。席替えのシーンでの温かい言動や、友達の悪口を言われて本気で立ち向かっていく姿はとてもホッコリする。

10代特有の友達より家庭の用事を優先しがちなところや、今まで人と接して来なかった根暗な主人公の人との接し方が分からず葛藤していく姿があるあるで共感できるシーンが多かった。


いじめなどのテーマを入れつつも重すぎず、キスの安売りをすることもない恋愛と温かい友情のバランスの取れた爽やかさが溢れ出ている作品。

爽やかなイケメン設定の三浦春馬の笑顔の破壊力やクールさは半端ないし、桐谷美玲のちょい性格悪い女子役も似合いすぎててびっくり!個人的には千鶴のキャラが女性として1番好み。そして、千鶴と龍の幼なじみの関係が羨ましい。黒沼は人想いでとても優しすぎるという点が長所であり、短所なのかも。

ガンバレルーヤのよしこの多部未華子ネタは絶対この作品の顔芸から来てると思う!笑

内容はシンプルな王道路線だけど、コテコテな恋愛映画じゃなく友情も熱めなところがこの作品の見どころでとても素敵。人間模様を丁寧に描いてる点も素晴らしいと思う。flumpoolの『君に届け』の主題歌で終わるエンディングも良すぎる。

届けって本気で思わないと気持ちは届かないってメッセージがほんのり余韻として残る…
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