ねむ

君に届けのねむのレビュー・感想・評価

君に届け(2010年製作の映画)
3.6
33)原作の破壊力を2時間におさめるのは相当至難の技だった模様。
めちゃくちゃ前に原作を途中まで読んだことあるけど、爽子に多部ちゃんキャスティングは結構イメージ近い。

タイトルは、この映画の中ではどちらかと言うと風早くん側の気持ちなのかな。
焦って気持ちを話そうとする爽子に対して『いいよ、ゆっくりで』というセリフあって気づいたんだけど
性別とか見た目以前に、相手のテンポを待ってあげられる人が素敵なのかもしれん。

三浦春馬さんは14歳の母から知ってて他のドラマでも映画でも見かけるとなんの曇りもなく感じの良い俳優さんの1人だった。
会ったこともない人が、死ぬほどしんどかったことを知って想像以上にしんどい。ダメージ感じている。
テレビでは死因とか真面目とか彼の素晴らしさをみんながしょんぼり話している。
人から良く思われてない面だって別にあって良かったし、見せてよかった。
でも私も自分の傷はなるだけ隠す方だから、今なぜこんなに必死にしょんぼりしてしまった心に添え木をしているのかわからない。

彼が役柄の中で色んな人物の人生を生きて、それをみた人達が多かれ少なかれ色んな影響を受けて
もしかしたら自分の選ぶ行動が変わることもあるかもしれない。
少しずつでも色んな人の中に存在して消えたりはしないだろうと思う。
ねむ

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