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プラトーンのTAKAのレビュー・感想・評価

プラトーン(1986年製作の映画)
3.8
2018-162-134-028
2018.9.15 TC新宿 Scr.6

・なんか嵌まらなかったf(^_^;
・ヴェトナム戦争。米軍最前線の暗部
・作為
・ヴェトナム戦争の傷跡

午前十時の映画祭9 8本目

う~ん、なんか嵌まんなかったんだよなぁ・・・
大体誉める甘い俺には珍しく(苦笑)

ヴェトナム戦争における米軍前線兵士達の暗部をあからさまに描いた本作。
恐らくだけど、本作公開時には凄い衝撃だったのだろうな。

本作が最初だったのかどうかは分からないけれど、少なくとも本作以前は戦争自体の悲惨さを描いたものか、アメリカは正義の味方的な内容の作品が殆どだった筈。おそらく。

本作はその暗部を真っ正面から描いてみせた。社会現象になった(ような気がしますf(^_^;)のもうなずける。

作中のエリアスとバーンズは、恐らくタカ派とハト派の象徴で、主役のクリスは戦場に染まっていくノーマルな市民の象徴。
アメリカ人は、本作を観て自分達がヴェトナムで何をしたか、如実に目の当たりにして驚き戸惑ったのでしょう。
第二次世界対戦の映画では、アメリカ軍は常に正義の味方だから。

そんな本作。
印象に残ったのは、戦場の仲間意識。
バーンズ。仲間を売る奴は許せない。
戦場という異常な状況下での心理・・・と思いたいけれど、日本社会でもあるよね。
日本軍も、いや戦時中の軍隊には恐らくよくある話だった筈。

それが現在でも国家レベルでよくみられる国があるよなってのは俺の偏見でしょうか。
軍があって、回りに軍人が普通にいる社会だと、そういう影響を受けがちになるのかもなって、何となく思いました。

何か沢山書いてるし、普通なら俺が絶讚しそうな感じかなとも思えるのだけれど・・・

何故か嵌まらなかったのは、
何処か作為的なものを感じたから。
理由は分からないけれど。

多分冒頭。
冒頭の映像に作為を感じた。
無意識に地獄の黙示録と比べていたから。
地獄の黙示録にはリアルがあった。
本作には・・・何故か作為を感じてしまった。
理由は分かりませんf(^_^;
もしかしたら、ジャーナリストの再現映像的なものを感じたのかも。
何故なのか、何処に感じたのかは、自分でも分からないけれど。

ただ、ヴェトナム戦争の何がアメリカ社会に大きな傷跡を残したのか。
その一旦は垣間見えた気がしました。

戦争は
やらない方がいいです。

追記。
・ヴェトナム戦争の枯葉剤のこととか描いた映画ってあるのかなぁ。
・オリバー・ストーンって、元々カメラマンかなんか、ジャーナリストだったんだっけか?
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