あでゆ

プラトーンのあでゆのレビュー・感想・評価

プラトーン(1986年製作の映画)
2.5
クリス・テイラーがベトナムにやって来たのは1967年。大学を中退してまでベトナムに志願したのは、次々と徴兵されてゆく彼と同年代の若者たちのほとんどが、少数民族や貧しい者たちだった事に対する義憤からであった。だが、いきなり最前線の戦闘小隊に配属されたテイラーにとって、戦争の現実は彼の想像をはるかに超えた過酷なものだった。

録画に残っていたし内容をあまり覚えていなかったので再鑑賞。
当時見ればすごかったんだろうというのが正直な感想。

若き日のジョニー・デップ、ウィレム・デフォー、フォレスト・ウィテカーなど今をときめく名優が大活躍。とはいえ、それぞれの登場人物のキャラクター性がわりに薄く、最後まであまり感情移入できずにいた。
正直に行って今観ると結構視聴に耐えないという印象で、戦闘シーンなんかも古臭く感じてしまう。なにより音に生々しさがない。

この時代、なによりベトナム戦争映画が多いのだが、本作は比較的マッチョな作風で、ラストではやたらとメッセージを声高に主張する割に、米軍自体はそれなりにかっこよく、そして赦すように描かれているように思う。
もちろん村を襲うシーンなんかもあるけれど、割と唐突に描かれているような気がして、あまり乗り切れなくもある。加えて、あの程度の非人道描写は見慣れてしまったよなあと。
今観ると、戦争行った兵士が来るってどうのっていう話は際限なくあるし、その中ではあまり深くは描かれていないと思う。
いやまあ、当時見ればすごかったんだろうけどその再現は無理だ。
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