うめ

モラン神父のうめのレビュー・感想・評価

モラン神父(1961年製作の映画)
3.8
第二次世界大戦中、ドイツに占領されているフランスの小さな町。
幼い女の子を持つ未亡人のバルニーと美貌の神父モラン。
キリスト教を介して通い合っていく二人の心。

神父でありながらもジャン=ポール・ベルモントの醸し出す肉感的な色気が凄すぎる。
好意を持っていたとしても神父ゆえに普通の人のようには愛せない。
無理に抑えているのか?それとも、神に全てを捧げているのか?
そんな熱くも捉えどころのない不思議な魅力に溢れています。

そんなモランに惹かれながらも、思いのままに突っ走れないバルニー。
母ではあっても、内に秘める女性の顔。
そこには少女のようないじらしさと情熱の炎がみえる。

そんな微妙に思わせぶりな大人のもどかしさ。
そこに無邪気に飛び込んでくるバルニーの娘が…かわいすぎる。

ラストのなんとも言えない余韻が良かった( ^ω^ )
うめ

うめ