ドント

ハード・トゥ・キルのドントのレビュー・感想・評価

ハード・トゥ・キル(1990年製作の映画)
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1990年。一応再見。ギャングと権力者との密会の現場を録音撮影した刑事、口封じに妻は殺され自身も昏睡状態となり、7年が経って目覚めた彼はビデオの公開と悪党どもへの復讐を始める。
セガールがまだ「セガール」でない頃の作品であり、死にかけたり軽いベッドシーンがあるなどする。特に昏睡から目覚めてすぐは起き上がれないのでストレッチャーに乗ったまま機転を効かせて逃げたり、あるいはリハビリと特訓のシーンがあるなど、当たり前な通り一辺の流れを踏んでいて逆に新鮮ですらある。
しかしながらアクションとなるとすでに「最強の男」像が出来上がっている。ただ本作は後年の軽くいなしてから仕留めるスタイルとは違い重量感が残っており、ガンアクションも多く、細身のセガールが動き回るのは素直にかっこいい。ただ強すぎて、悪い奴らを屋敷内で追い詰めていくシーンはほとんどホラー。「死の予兆は死より恐ろしい」と落書きしたり、銃を持って「どこかな? ベッドの下かな?」と追い回すのはスラッシャーホラーのやり口である。
協力者は白人だが、針や漢方など東洋の神秘テイストが混ざっていたり、悪漢から逃げる際に車を取り替える相手がおそらく移民のちょいワルな若者たちであるなど、いろんな人種が混ざっていることがさらりと描かれている。
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