『ハスラー2』 (1986)
2024 169作目
ビリヤードのプロであるエディ・フェルソン（ポール・ニューマン）が、若手の才能あるプレイヤー、ビンセント・ローリー（トム・クルーズ）を見出し、育てる過程を描いていました。エディはかつてはビリヤードの名プレイヤーでしたが、時代の変化や若手選手の台頭により、その輝きを失っていました。一方のビンセントは、才能と情熱はあるものの、未熟な部分も多く、エディの指導を受けながら成長していきます。この映画の魅力は、ビリヤードの試合シーンのスリリングさだけでなく、登場人物たちの複雑な心情や関係性の描写にもあります。エディとビンセントの師弟関係が次第に深まり、互いに影響を受けながら成長していく様子が、見ている観客の心をぐっと掴んで離しません。作品全体を通して漂うメランコリックな雰囲気や、登場人物たちの内面の葛藤も印象的です。ビリヤードという競技を通じて、自己探求や成長を描いた本作は、単なるスポーツ映画を超えた人間ドラマとして、多くの観客の心を打ち震わせること間違いありません。
