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マグノリアの花たち/スティール・マグノリアのuriのレビュー・感想・評価

5.0

ー “Shelby, I managed, in a few decades to marry the two most worthless men in the universe and then proceeded to have the three most ungrateful children ever conceived. The only reason people are nice to me is because I have more money than God. Now, I'm not about to open a new can of worms.”


引用は一つだけだけど、他にも好きな台詞は山ほどあった。むしろ全部好き。いちいちウィットに富んでいて面白い。さらに日本語吹き替えで観ると語尾に必ず女性言葉がついていたことにも時代を感じる。

ビジュアルの観点でも現代どんどん失われつつある女性らしさの詰まっている。ピンク、お花、レース、派手なドレス、フェミニン、、、とっても可愛い。

盛り髪が流行っていたころのアメリカの美容室をあんなロングショットで映している映画は観たことがなかったからわくわくだった。

華やかな結婚式の中で一つだけ異色のアルマジロのケーキは衝撃だった。余談だけど、北米式の、参列者に見送られて結婚式からハネムーンへ直行っていいよね。

40代前半のDolly Partonが美しい。



プロット… 時は80年代後期、仲良し女性ご近所さんたちの日常の瞬間を切り取り映し出す。平和ボケ映画かと思いきや後半30分でトーンが一気に落ちるー そんな状況下での変わらぬ前向きな姿勢が素敵と思える。

自分が子を持つ母親になってから改めて観たら感じ方がまた違うのかもしれない。ママはお空に行ってしまったけれど、Jack Jr.が寂しい思いをすることはないんだろうなと彼の幸せな未来を予測できる。
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