限定されたロケーションを行き来する地味な展開だが、熱の籠ったディベートに支えられている。
血気を皮肉な懐疑へ注ぐ女と、信仰を透撤に解釈し言語化できる神父との相克。
女は仮想敵とみなした相手に惹かれ…
ノワールの巨匠、メルヴィルがその毛色を変えて描いた文芸ドラマ。
神への愛に生きるカトリック神父と、彼に惹かれた未亡人の想いとの対比が淡々と綴られる。
ベルモンドが神父役なんて絶っっ対似合わない…
戦時下で洗礼を受けた女の恋の話。
エマニュエル・リヴァは『ヒロシマ・モナムール』でも同じように、第二次世界大戦中(ヌヴェールの少女時代)の恋を演じていた。
女にとって好ましくさえあったかもしれな…
メルヴィルが撮ったのはなにも犯罪モノ/ギャング映画だけじゃない!人と信仰の関係から人間を掘り下げてみせる
究極の問い : この気持ちは本当に愛と呼べるのか?"好き"と誤解しているだけじゃないのか?…
★★★liked it
『モラン神父』 ジャン=ピエール・メルヴィル監督
Léon Morin, Priest
【白黒&4Kレストア】
ジャン=ポール・ベルモンド as モラン神父
&エマニ…
ベルモンドというと、ゴダール、ギャング、アクションで神父役の彼には最初、違和感があった。
宗教がテーマなのか、恋愛なのか。よく分からなかった。
エマニィエル、リヴァは「24時間の情事」「トリコロール…
ものすごく深い宗教映画。
この映画を恋愛映画と見る向きもあるけど、
ぼくは全くそう感じなかった。
世俗の感覚と信仰の間の断層。
バルニーの印象を「信者というよりは神に近い」と表現するモラン神父…
ジャン=ピエール・メルヴィル監督作。
『いぬ』(63)、『サムライ』(67)、『仁義』(70)など硬派なノワール物で知られるフランスの名匠:ジャン=ピエール・メルヴィルが、ベルギー出身の女性作家:…