ココアでも飲んでほっこり温まろうとしたら、
「何をぬかしておる。これでも飲みな」
ってブラックコーヒーを出されたような作品。
「ひー!まったりしようとしてすみませんー!そうですよねー!人生は苦いものですよね!」
って土下座したくなった。
そんなわけで、ほっこりとしたジャケットに完全に騙されてしまった(褒め言葉)
冒頭の歌と空から見えるアメリカ都市の風景にすでに心を掴まれ、時々出てくる名言に考えさせられ、ラストは「ほろ苦いぜ…」って泣いてしまった。
なんなんだろう。
上げて上げて「お!こういう展開かな?」って思わせてからの突き落とし方。
皮肉でしょ。ほろ苦い。
でも素晴らしかった。
私の人生のバックパックには何が詰まってるんだろう…ってエンドロール中に泣きながら考えてしまった。
そして、結婚は余計な荷物と考え自由気ままに独身生活を過ごす男を、当時独身だったジョージ・クルーニーが演じるってのがもう…最高だった!