ひろゆき

マイレージ、マイライフのひろゆきのレビュー・感想・評価

マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)
3.6
銀幕短評(#29)
「マイレージ、マイライフ」

2009年、アメリカ。1時間49分。

総合評価 62点。
のところ、推薦者に敬意を表して 72点。さすが同監督、同得点です。

どうやらこのプラチナウィークは、銀幕ウィークに終始しそうである。「JUNO/ジュノ」と同じ監督のメガホンと知り深夜 楽しみに観るが、やや期待外れ(期待外れは、映画と、読書と、美術館の特別展と、恋愛につきものである。うそである)。

邦題がふざけているが、原題は "Up in the Air "。経営不振企業の整理解雇の通告をなりわいとする会社に勤めて天涯孤独に生きる主人公が、年がら年中 仕事で全米を渡り歩いて、自由な生活を謳歌し孤独とは無縁のところ、状況が次第に変わってくる、というストーリー。

わたしが思うに、主人公のジョージ・クルーニーがミスキャストではないか。彼のムードがちょっと重厚過ぎる。トム・ハンクスあたりでどうだろう。展開も間延びしている。

この映画で買いなのは、カット割りで 全米主要都市やその移動風景の航空撮影がたくさん織り込まれているところ。飛行機で必ず窓に張り付く派/地図大好き派のわたしには垂涎である(+10点)。

あちこち見慣れた風景もあるなあと観ていると、懐かしのデトロイトも出てくる。雪の街、UAWの街 として描かれるうら寂れたデトロイト。あと犯罪の街(ロボコップ)、少しだけ音楽の街(8 MILE)しか自慢がない。まあ いなかだから仕方ないな。
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