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マイレージ、マイライフのmajimakiraのレビュー・感想・評価

マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)
4.3
暫く振りの再鑑賞。マイレージとエアラインのステータスを楽しみに、出張ばかりの気楽な独身生活を謳歌する主人公のライアンが、正にタイトル通りにふわふわと、カジュアルで、結婚という落ち着きに目もくれない姿。それがなんとなく微笑ましいが、やがては、彼が「バックパックに詰めた時の重みに耐え続けることはない」と説いて回っていたような人と人との繋がり、家族の愛情の尊さが、彼の生業である「リストラ宣告」を受けた人が感じた心の拠り所としての意味と共に、コントラストで描き出されてゆくように感じる。

そしてライアン自身、カジュアルな恋愛相手だと思っていた女性がいつしかもたらしていた、なくてはならない存在の重みに気付くが、そこで見舞われる皮肉な事実…。

上述のコントラストで家族との繋がりや日常の尊さが胸に迫り、とても温かみを感じられる作品である。
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