賢太郎

幸せのレシピの賢太郎のレビュー・感想・評価

幸せのレシピ(2007年製作の映画)
3.8
超王道のラブロマンス料理ストーリー。

『ターミナル』鑑賞後にキャサリン・ゼタ・ジョーンズ観たさにNetflix漁っていて出くわした作品です。本当はトム・ハンクス繋がりで久々に『ダヴィンチコード』とか『ハドソン川の奇跡』辺りにいっても良かったのですが、彼女の綺麗さの方に負けてしまいましたとさ。

物語は或る高級レストランの料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)が姉を交通事故で失い、姪であるゾーイを引き取る展開から始まっていきます。当然料理一筋だったケイトに子育てが最初から上手く行くはずも無く…おまけに後釜としてフラっと現れた優秀な料理人ニックとは馬が合わない。しかしこのニックとの出会いによって少しずつケイトにも変化が訪れるようになり…

割とこの2人がラブロマンス的な展開に発展していくのは目に見えていてどちらも魅力的なのでそれ以外の良い点を掻い摘んで説明してみます。

まずゾーイ。「やっぱりママが良い」と泣いてしまうシーンは観る側も耐えきれないですが、ケイトとニックのおかげで少しずつ前向きに進んでいく様を見ると自分も頑張らないといけないな、と思わされます。
次に脇役の数々。レストランの同僚も1人1人個性が強く、ケイトも尊重はされていますがニックが来てからはやり方にすぐ順応していて、全員より個性を発揮させる様が見事。メイン登場人物はケイト、ニック、ゾーイで回されていきますがスパイスとしての脇役の機能も今作はある程度担保されていたように感じますね。

『幸せのレシピ』とは一体何なのか?というテーマには意外と明確な答えは出てこないのですが、そこに至るまでの過程が大事なんだろうな。あんな素敵なお店だったら毎日通いたい。
賢太郎

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