しゅん

ポーラXのしゅんのレビュー・感想・評価

ポーラX(1999年製作の映画)
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約10年ぶりの再見。冒頭爆撃があったの全く覚えてなかった。複数のスプリンクラーの吹き出し方になにかしらの"変態"を感じたけど一言で片付けられない優しさや愚かさや美しさや虚しさや劇的効果や性的衝動の全部があってそのどれでもない感じ。

振り返る動作が不吉。バイクを停めて振り返るのが崩壊の始まりで、振り返って車に突っ込むのが悲劇の終幕。メガネをかけたギョーム・ドパルドゥーが振り返るたびに状況は悪化する。そうした規則性があった上で、カトリーヌ・ドヌーヴに向かって飛び込むバイクの不意の暴力が良すぎる。

途中集中が途切れてしまったけど(多動症気味になって困った…)終結部はカタルシスの連続で、二丁拳銃からのガラスバーン!には抗えないよ。涙の溜まり方も印象深い。
スコット・ウォーカーのうるせえゴス(好き)が印象に残ってたけど、前半から音は耳障りで可笑しかった。

原作『ピエール』は読んでるときめちゃ苦痛を感じた記憶あるんだけど、また読みたくなってる。どうしよう…
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