ピートロ

奥様に知らすべからずのピートロのレビュー・感想・評価

奥様に知らすべからず(1937年製作の映画)
4.2
61分という短さの中に凝縮した濃密なやりとり。スクリューボール・コメディのようなテンポのいい会話も気持ちいいし、ストーリーの背骨もいいのですが、なんといっても細やかな演出がすばらしい。特にオチで使われる、コップのあれ(穴を掘っては埋めさせられるロシアの拷問を思い出しました)は本当に好き。確実に「個人的好きな映画のラストシーンベスト10」に入ります。どうみても弱そうなシャドーをするプロボクサー役の笠智衆には笑いました。