mikoyan358

原爆の子のmikoyan358のレビュー・感想・評価

原爆の子(1952年製作の映画)
3.5
2016/1/24鑑賞(鑑賞メーターより転載)
今でこそ第二次世界大戦だったり原爆を振り返る番組や映画も多々存在するが、生々しい被爆の記憶や厳然と残る後遺症にさいなまれる人々を嘘偽りなく描いた半ばドキュメンタリー的なこんな映画を、実際に原爆が落とされたわずか7年後の広島を舞台にして作ったというところに、広島を故郷とする新藤兼人の執念にも似たこの映画への情熱を感じる(そして主演の乙羽信子との関係も生まれたわけだがw)。まだ瓦礫だらけの広島の姿、死の恐怖と常に隣り合わせで生きる人々など「現在進行形」の描写の数々に、観るごとに一つ一つ打ちのめされる。
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