ゆき

源氏物語 千年の謎のゆきのネタバレレビュー・内容・結末

源氏物語 千年の謎(2011年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

以前、授業の一環で少しだけ鑑賞したことを思い出し、懐かしくなって鑑賞し直しました。
源氏物語の内容を思い出せてくれて、煌びやかな衣装に身を包んだ美男美女を拝める映画でした。
また、紫式部と藤原道長が愛人関係だったという説を元に作られた作品のため、現実の2人の関係を描きつつも、源氏物語の内容も再現されて、その2つが少し交わることもあり話が行き来するので少し混乱もしました。
この映画の見所は、なんと言っても女性陣の美しい十二単姿です。特に真木よう子さんは帝の寵愛受けること間違いなしと思えるくらいの美しさでした。
多部未華子さんも出番はそこまで多くはありませんでしたが、美しさの中に愛らしさもあって良かったです。
そして、六条御息所を演じる田中麗奈さんも嫉妬に狂う物の怪の演技がとても良かったです。かの有名な「芥子の匂いが髪から取れない」と髪の毛を洗う場面がお気に入りです。
安倍晴明が源氏物語の中に入って、六条御息所を祓う場面はチート能力過ぎてびっくりしましたが。
源氏物語を書く上で、紫式部の修羅の気持ちが溢れて物の怪として道長を襲うかもという発想は面白いなと思いました。せっかくなら道長に一矢報いる形で、安倍晴明とバトル勃発くらいの展開を希望していましたが、自分から離れていってしまって拍子抜けでした。
終わり方も、紫式部と光源氏が言葉を交わすという不思議な感じで、光源氏の笑い声がちょっと怖かったです。
授業で観ていなかったら、観ることはなかっただろうなという映画でした。
ゆき

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