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グレイヴ・エンカウンターズのTAのレビュー・感想・評価

1.9
心霊スポットで見世物ヤラセドキュメンタリーを制作する撮影クルーが新たな撮影場所として選んだ精神病院の廃墟において遭遇するおぞましい一夜の出来事を描いたPOV形式のモキュメンタリー。
タイトルの『グレイヴ・エンカウンターズ』は撮影クルーの名称として使われている。

ソフトのパッケージで『あまりに怖すぎるので~』と隠されているシーンの顔については予告編やDVDのメニュー画面であっさりネタバレしている。
しかも本編通じて一番怖かったところでもあったので、鑑賞中は『あっ!きたきた、これね~』ぐらいのリアクションに留まり、最後まで『怖い』と思えずに終わってしまった。

幽霊モノとの触れ込みだったし当然そう信じて観ていたが、結局びっくり箱のような演出に終始、走って追いかけて来ては物理的な攻撃を仕掛けてくる“モンスター”では、カレー食べようと決めていた胃袋にのり弁与えられたようで、それが平均的な味でも満足できようがない。
加えて出演者の無意味なやかましさが耳障りで眠気を誘う。たとえPOVモキュメンタリー方式とはいえ、やはり映像作品における役者の演技と編集、演出って大事だなぁと思う。

海外幽霊モノも興味津々だし中盤からの異世界に迷い込んだかのような展開も実を言うと嫌いではなかったので、前半~中盤とまとめ方が残念でならない。

予告編すっごくイイのにね*
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